こんにちは。オレンジ色のユニフォームです。
次に取り掛かったのは問1です。
配点は30点。この事例の核となる設問だと感じました。
第1問(配点30 点)
B社は地域の人口動態の変化とともに新しい戦略を展開してきている(あるいは展開しようとしている)が、それはどのような戦略なのか。それらを三段階に分けて(a)欄に具体的に示し、また、それぞれの戦略の意義を60 字以内で(b)欄に述べよ。
この事例は与件文を読んでいるときからイメージがつかみやすい事例でした
マーケ事例は、比較的イメージがつかみやすく
イメージがつかみにくい生産事例とは異なります
美容院という身近な存在が、よりイメージアップを助けたのだと思います
本試験の前日に、理容院に行ってきたことも良かったのかもしれません
問われていることは“戦略”です
それを人口動態の変化と絡めて
三段階に分けて
“戦略”の意義も書け
一度与件文を読んでいるので、だいたいの戦略イメージはできあがっていました
あらためて与件文を確認して、答案の内容を固めることにしました
“戦略”と問われた時に反射的に想起したのは、アンゾフ、でした
しかし、そのまま使うことには躊躇しました
躊躇したのには少々わけがありました。
8月に行なわれたMMCのマーケの事例演習で、
本試験の事例と同じように、複数の戦略を答えさせる設問がありました。
その事例は、酒屋さんの事例でした。与件文に3、4つのお店の状況の記載があり、
お店ごとの戦略名とポジションニングマップを記載する設問でした。
何を書いたらよいのかさっぱり分からなかった私は、
苦し紛れに、“戦略”名にアンゾフ、を使いました
事例終了後の事例解説は、大御所のM田先生でした。
M田先生は受講生1人1人に
「○○さん。何の戦略を書きました?」
と聞かれていました。
生粋のMMC受講生はそれっぽい戦略名(たとえば、高級商品高低価戦略といったもの)を次々に答えていました。
回答に対してM田先生が「いいですな」とか「それはどうかな」など簡単なコメントをされていました
M「オレユニさんは、何を書きました?」
O「...私は、アンゾフで切ってしまいました」
M「アンゾフ?」
O「.......」
M「んんん...」
O「................」
M「アンゾフか面白いね。でもこの事例はちょっと違うことを書いてほしかったんだな」
本試験時にそのときのことを思い出しました
アンゾフは横においておいて、問われている三段階を何にするか考え始めました
設問文に、「(あるいは展開しようとしている)」と記載があるので、
現在より先の話(未来)のことを記載させたいに違いない、と考えました
「出張美容サービスははずせない」と思いました
三段階を考えながらアンゾフが頭の中に駆け回り
「書け書け」
と私に向かって叫んでいました
たしかにアンゾフで切ると、三段階もしっくりといきそうでした
そして、次のように整理しました
(1)開業時 市場浸透戦略
(2)支店出店時 新商品開発戦略 or 新市場開拓戦略
(3)出張美容サービス 新商品開発戦略 or 新市場開拓戦略
(1)は決まりましたが
(2)と(3)は迷いました
どちらが、新商品でどちらが新市場なのか?
この段階では、すでにアンゾフでいくことは決めていました
平成16年度のマンパの授業で、O田先生がアンゾフの戦略の解説をしてくれました。
そのときに具体例としてあげたのがラーメン屋さんでした
「味噌ラーメンなどのメニューとは別に、新しいメニューの「からあげラーメン」を出すのが、新商品開発戦略です
メニューは変えずに、市ヶ谷駅以外に、新宿駅、渋谷駅に新規出店するのが新市場開拓戦略です。
ラーメン屋さん以外の業種、たとえば、おもちゃやさんなどに進出するのが多角化戦略です」
このときの説明が妙に頭に残っていて
本試験のときもこのことを思い出して整理してみました
まずは、(2)支店出店時のところから
本店と支店のサービス内容は異なる。
新しいサービスの提供だから新商品(からあげラーメン)と言えないか。
支店を徒歩圏内に出店しているので、本店と同一商圏である。
ということは、新市場ではない(新宿・渋谷じゃない)ぞ。
つづいて、(3)出張美容サービス
移動美容車で出張美容サービスということは、
新しい市場・商圏を開拓することになる。
ということは、新市場(新宿・渋谷)である
ここまではすんなりいきました。
サービス内容はどうかというと
出張美容サービスは新しい商品ではないか?
という疑問が首をもたげました
Yesであれば多角化戦略となります。
しかし、多角化戦略と書くのは大仰だと感じました
あくまでも美容院であり、おもちゃやまで多角化していないはず
出張美容サービスも本店・支店のサービスが元になっていて
美容サービスという面では、新しいサービスはないはず、
と自分なりに折り合いをつけました
結果、以下のように整理しました
(1)開業時 市場浸透戦略
(2)支店出店時 新商品開発戦略
(3)出張美容サービス 新市場開拓戦略
ここまで出来れば、あとは答案内容を作成していくだけです。
大きく息をはいてから、もう1度、制約事項の確認を行ないました。
時間は十二分にある状況でした
つづく