こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
昨年の10月にXPのPCが販売終了となるということで、Windows7のアップグレード権利のついたXP PCをネットで駆けこみで購入しました。
PCを購入するにあったっての要件はただ1つでした。
「いつもできていることが、当たり前のようにできればよい」
ただそれだけです。あまり高くない要求でした。
“TVがみられます”“大きなワイド画面です”“こんな便利なソフトがついています”といった機能は私にとって無用です。
メール、インターネット、Word、EXCEL、PowerPointが使えれば十分でした。
その当時は、OSはWindows7が当たり前でしたが、そのときは新しいことを憶えるのは避けたかったこともあり、あえてXPを選択しました。
新しいPCへの切り替えは年末年始休暇の時に行いました。
旧PCから新PCへのデータ移送やアプリインストールに相応に時間がかかりましたが、新PCで作業ができる状態になりました。
新PCを立ち上げ、いつものように、メールやインターネット、Wordなどを立ち上げました。
「す、すごい速い」
その速さにびっくりしました。
まずはPCの立ち上がり時間に驚かされました。
旧PCは電源を入れてから、コーヒーを入れに行って帰ってきても、ログイン画面が表示されていないことがありました。2分はかかっていたと思います。それからパスワードを入力して自分のデスクトップを表示させるまでに3分ほどかかります。その次にメーラー(Outlook)を立ち上げます。これはさらに時間がかかりました。おそらく、過去5年間のメールをすべて保存しているので、容量が大きすぎたのかもしれません。5分ほどかかってようやく使えるようになりました。
しかし、旧PCでの処理時間は、自分にとって当たり前のようになっていて、それほど違和感なく使用していました。
ところが、新PCを使いはじめて旧PCの遅さを痛感させられたのです。同時に、新PCの速さに驚きを覚えました。
速い、速い、速い
何をしても速い
こんな快適なことはありませんでした
インターネットのページ表示が恐ろしく速くなりました。
複数のアプリを同時に立ち上げてもトロトロしません。
やりたいことがすぐにできるのです。
次から次へとやりたいことが進みます。
まるで、感動の嵐。感激のモンスーン。喜びのサイクロン。が一緒にやってきたようでした。
(またまたまたまた長くなったので、その5に続くのだ)
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by orange_blog
| 2011-02-06 13:09
こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
昨年のもちつきはいつもと違って、ラインの流れがゆっくりだったのです。
そのため、いつものようなスピード感が生まれず、ラインスピードはスローダウンしていたのです。
原因はバーナーの火力でした。
いつもとはあきらかに火の勢いが異なっていました。
もちつきの直前に父(=米屋の店長)がバーナーを修理に出していたのがそもそもの原因だったようです。
修理先で、バーナーの火力を安全なレベルへ調整されたのでしょう。
バーナーの火力が弱いと、吹き上がる蒸気の勢いが弱まります。
蒸気が弱いともち米を蒸す時間も余計にかかります。
蒸す時間がかかれば、蒸し上がったもち米を、2段こねこね機械に放り込む時間も遅くなります。
一番最初の工程がボトルネックとなり、全体のラインスピードをスローダウンさせていたのです。
このため、いつもならお昼の12時頃には終わりが見えてきていたのですが、今回は12時をまわっても、まだまだ終わりが見えてきませんでした。
ラインはスローダウンどころか、完全にストップさせることもありました。
停めては動かし、停めては動かし、を繰り返していました。
そうこうしているうちに、13時を過ぎてようやく終わりが見えてきた
そうしてなんとか14時前に終了できたのです。
「今年は時間がかかったね」「火力が弱かったからかな」「でも、無事終わったからよかったね」「そうそう。よかった、よかった」「夜は打ち上げだ、ビール飲もうぜ」
と、それとはなくしゃべっていました。
そのとき、ふと気づきました。
いつもと違って、雰囲気がいいじゃないか、と
いつものように機械に追いまくられて、ひーひー言わせられている状態とはあきらかに違うぞ、と
忙しいという字は、“人の心を亡くす”と書きます
ということは、
忙しくなければ、人は心を亡くさない、のだ。
そうか、そうか、
生産性向上、生産性向上、と声高に叫ばれますが、生産性向上は本当に幸せなことなのだろうか
人を不幸にしてまで生産性向上して何が嬉しいのだろうか
いきすぎた生産性向上は、時に、人を不幸にします
目指すは、人に優しい、ちょうど良い生産性向上なのではないでしょうか
翻ってITはどうなのだろうか
次回ようやくITの話がでてきます
(またまたまた長くなったので、その4に続くのだ)
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by orange_blog
| 2011-02-05 00:59
こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
昨年のもちつきはいつもと違って、ラインの流れがゆっくりだったのです。
そのため、いつものようなスピード感が生まれず、ラインスピードはスローダウンしていたのです。
原因はバーナーの火力でした。
いつもとはあきらかに火の勢いが異なっていました。
もちつきの直前に父(=米屋の店長)がバーナーを修理に出していたのがそもそもの原因だったようです。
バーナーを修理する際に、安全なレベルへの火力調整がされたのでしょう。
バーナーの火力が弱いと、吹き上がる蒸気の勢いが弱まります。
蒸気が弱いともち米を蒸す時間も余計にかかります。
蒸す時間がかかれば、蒸し上がったもち米を、2段こねこね機械に放り込む時間も遅くなります。
一番最初の工程がボトルネックとなり、全体のラインスピードをスローダウンさせていたのです。
このため、いつもならお昼の12時頃には終わりが見えてきていたのですが、今回は12時をまわっても、まだまだ終わりが見えてきませんでした。
ラインはスローダウンどころか、完全にストップさせることもありました。
停めては動かし、停めては動かし、を繰り返していました。
そうこうしているうちに、13時を過ぎてようやく終わりが見えてきた
そうしてなんとか14時前に終了できたのです。
「今年は時間がかかったね」「火力が弱かったからかな」「でも、無事終わったからよかったね」「そうそう。よかった、よかった」「夜は打ち上げだ、ビール飲もうぜ」
と、それとはなくしゃべっていました。
そのとき、ふと気づきました。
いつもと違って、雰囲気がいいじゃないか、と
いつものように機械に追いまくられて、ひーひー言わせられている状態とはあきらかに違うぞ、と
忙しいという字は、“人の心を亡くす”と書きます
ということは、
忙しくなければ、人は心を亡くさない、のだ。
そうか、そうか、
生産性向上、生産性向上、と声高に叫ばれますが、生産性向上は本当に幸せなことなのだろうか
人を不幸にしてまで生産性向上して何が嬉しいのだろうか
いきすぎた生産性向上は、時に、人を不幸にします
目指すは、人に優しい、ちょうど良い生産性向上なのではないでしょうか
翻ってITはどうなのだろうか
次回ようやくITの話がでてきます
(またまたまた長くなったので、その4に続くのだ)
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by orange_blog
| 2011-02-05 00:58
こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
忙しいという字は、“人の心を亡くす”、と良く言われます。
新たな問題というのは、まさに忙しさに端を発して起きた問題でした。
前回のブログでも書いたように、新しい機械がフル稼働すると、
次から次へともちができあがり、多くの人が忙しく立ち回らなければなりません。
ボヤボヤしていると、自分のせいでライン停止を引き起こしてしまいます。
そのため、みんな自分の工程作業を必死でこなしています。
大事なことは目の前の作業を、時間内に、正確に、済ませること、です。
しかし、そんなことを要求されても、年に数回しかやらない作業を、
みんながみんな、問題なくできるはずがありません。
時にはミスもしてしまうものです。
一方で、ラインに追いまくられ、忙しい状況が続くと、人の心が無くなり始めます。
イライラ感が高まり、攻撃的な性格に変貌していきます。
そんな状況で、ミスが発生するとどうなるでしょうか。
誰とも無く、言わなくてもいいような言葉を、ついつい口に出てしまうことがあります。
言われた方もいい気分じゃありません。
そんな時、作業場は凍り付いたような雰囲気になります。
「もっと楽しくやろうよ」
と、何度も思いました。
実際に、雰囲気改善の工夫をしてみたこともありましたが、根本解決には至りませんでした。
昨年の年末のことです。
例年通り、おもちつきの日がやってきました。
雰囲気が壊れないことを願いながら、作業場につきました。
バーナーを点火し、水をわかし始めました。
おもちつきの開始の合図です。
すこしたって蒸気がふきあがりはじめました。
もち米がぎっしり詰まった機械に蒸気の方角を切り替えます。
強力な蒸気でもち米を一気にむしはじめました。
すこし時間をおき、よくむされたもち米を自動排出します。
取り出したもち米は、2段こねこね機械に放り込みます。
上から下へ流れながら、ドリルでこねこねされていきます。
この動きが連続して行われ始めると、気が抜けなくなります。
本格的な連続運転の開始です。
「ついに始まったか」
全員が緊張するのがわかります。
しかし、昨年のもちつきは何かがおかしかったのです。
「なんか変だぞ」「あれれ」「どうしたのかな」
おかしな原因はバーナーにあったのです。
(またまた長くなったので、その3に続くのだ)
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by orange_blog
| 2011-02-03 21:01
こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
ITの進化について考えさせられたことがありましたので、紹介させていただきます。
この話しは、最初はITとまったく関係ないような話から始まります。
昨年末に我が家で毎年恒例のおもちつきをやりました。
親戚の4家族+お手伝いのおじさんが集まり、朝早くからおもちつきました。
と、ここまで書くとなにやら楽しそうな感じがしますが、
いえいえ、とんでもありません。
その逆です。商売でおもちをついているので、楽しみながらのおもちつきではありません。
おもちを10枚くらい作って終われば楽しいイベントなのですが、
100枚以上作るとなると、それはそれは大仕事です。
おもちつきの現場はライン作業です。
私もライン作業の中の一工員となって、黙々とおもちつき作業をこなします。
ラインを止めたり、ロスをだしたりすると怒られます。
それゆえ、みんな真剣に取り組んでいます。
その昔は、せいろを使って、もち米をふかしていました。
このやりかたは、ふかすのがとっても時間がかかりました。
しかも、こねるのも相当時間がかかっていました。
その頃は、朝の6:00から初めて深夜2:00頃までかかっておわったこともありました。
深夜2:00に終わった時には意識はすでにもうろうになっていて、
おもちつき作業現場の音が脳内でリピートし続けているような状態でした。
そんな過酷な作業現場に、ある年、画期的なことが起きました。
父(=米屋の店長)が、おもちつきの機械を導入したのです。
その機械は、3つの機械に分かれていました。
1つめは、バーナーで熱湯をわかして蒸気を発生させる機械です。
大量の水を入れて、強力なバーナーでわかします。
ものすごい勢いで蒸気が発生します。ちょっとでも触れたらたちまちやけどです。
いや、やけどではすまないかもしれません。
2つめは、その蒸気を使ってもち米をむす機械です。
この機械にはもち米が一升入ります。
もち米が一升を強力な蒸気で一気にむしていきます。
3つめは、むしたもち米をこねる機械です。
大きなドリルのようなものでむした米をこねていきます。
ドリルは上と下にあり、滝のように上から下へと流れていきます。
機械からでてきたもちは、この後、四角に伸ばして乾かして袋詰めという後行程に回ります。
この後工程の作業は人間が行う作業です。
3つの機械が連動して稼働すると次から次へともちができあがってきます。
後工程の作業も大変ですが、
水を供給する人、おもち米を供給する人、むした米をこねる機械に入れる人、でてきたもちを計量する人
など、多くの人が必要となります。
しかし、機械化の効果は大いに出ました。
作業時間が圧倒的に短くなったのです。
8:00から初めて13:00には終わるようになったのです。
ものすごい生産性の向上です。
親戚一同大いに喜びました。
しかし、その一方で新たな問題が発生していたのです。
(長くなったので、その2に続くのだ)
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by orange_blog
| 2011-01-31 22:12