こんにちは。オレンジ色のユニフォームです。
事例演習や2次模試で事例を解くときに、
「いい点を取りたい」という思いが強いときほど、
返却される事例の点が低いことは、ありませんでしたか?
逆に、無欲で取り組んだときのほうが、
思いのほか点が取れた、ということはありませんでしたか?
この現象について、私なりに、次のように整理してみました。
「いい点を取るんだ」と思ったときは
・肩に力が入り、近視眼的になる
・他の受験生と歴然とした差のある答案を作ろうとする
・多少知っているけれど、しっかりと理解できていないキーワードを使ってみようとする
・力以上の答案を作ろうとするあまり、1つの問題に時間が掛かったりする
・全体的に時間不足となる
無欲で取り組んだときは
・リラックスでき視野が広がる
・皆ができる問題を落とさないようにする
・しっかりと理解できているキーワードだけで勝負する
・いつもの通りの答案作成ルーティンをたんたんとこなす
・時間はぴったりか、あまる
第2問の次に取り組んだのは、第3問でした。
第3問の答案を考えているときに、
私は無性に、「かっこいい答案を作りたい」、と思ったのでした。
なぜならば、第3問の正解が、自分の頭の中に浮かび上がってきたからです。
「おーーーっ」
「きたーーーーーーーーーーーーっ」
「これこれこれ」
「これを書かせようとしているんだ」
「作問者の意図が読めたよ」
1年目の受験時代であれば迷うことなく書いていたと思います
しかし、2年目の本試験時には、冷静なもう1人の自分が、そこにいたのです。
「とぶな」
「とぶぞ」
「注意しろ」
「こんなときは飛びやすいぞ」
「もう1年やりたいのか」
「欲を抑えろ」
「書きたい欲を抑えろ」
「書いたらきっと後悔するぞ」
冷静なもう1人の自分は、ささやき続けました
第3問の問題は、
第3問(配点20 点)
C社へのクレームについて、何が問題なのかを説明するとともに、その改善策を120 字以内で述べよ。
でした。
私が書きたかった答案は、
「品質に関する取り組みが甘いので、経営レベルで全社的な取り組みやれ」
という内容でした。
「とぶよ」
の声で、思いとどまり、肩の力を抜きました。
そして欲も捨て去り、与件重視のベタベタな答案を作ることにしました。
方針が決まると、答案はあっという間に出来上がりました。
そして作成した答案は、
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第3問:<オレユニ再現答案>
問題点は、他社による据え置き工事の際に不
良が発見され、工場に戻されるケースが発生
していることである。改善策は、①ISO90
01の取得に絡めた品質基準の設定、②梱包の
改善、③自社の据え置き工事の推進、である。
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超ベタベタな答案です
表面的な問題しか記載できていません
再現答案をMMCで採点してもらったときも、
「真の問題を記載してください」
とコメントされていました
でも、55%の得点がついていました。
これで十分なのです
合格するには、1つの事例で60%以上の点を狙うのではなく、
全体で勝負すればよいのです
ついに、生産事例の最後の問題となりました
つづく